- こんなあなたに
- アジサイの花は好きだけど花後が嫌いな人
- 白い花が好きな人
- 困りごと
- アジサイの雰囲気のある花ないかな?
こんな困りごとにこたえます。
理由と目的
花がキレイ。ただ,花後,立ち枯れた様子が悲しい。コレ,何かわかりますか。
ずばり,アジサイです。
庭を彩る青,紫,ピンク。アジサイの花。きれいですよね。らずもね家はアジサイが好きです。北山 資福寺で見るアジサイもイイです。
雑木の庭に映える花の色は紫か青≪北山 資福寺でアジサイを見ながら≫
いつやるか
ただ,アジサイは植えていません。花後の枯れた様子が嫌なんです。
アジサイは,花後,速やかに剪定するのがセオリー。剪定すれば枯れた花はなくなります。枯れた花が付いたままで放置することはありません。ただね,どうにも枯れた様子が悲しく見えてならない。アジサイの花が美し過ぎる反動かな。もしかしたら,花後の立ち枯れたアジサイを多く見過ぎたせいかも。理屈ではなく,好き嫌いの問題です。
アジサイの花は好き。でも花後はイヤ。この意見に賛同してもらえるかわかりませんが,アジサイの花後が嫌だという方にお勧めしたいのがオオデマリ。。植付適期は3月,11月,12月です。
11月,12月も植付適期とされますが仙台の冬は寒い。紅葉した葉が落ちる時期とも重なって,とても冬に植える気にはなれません。なので,らずもね家では春に植えました。
効果の目安
しっとりとした白い花の佇まい。圧倒的に緑色が優勢の雑木の庭に浮かび上がる白い手毬。
5月,花が咲く。あなたの庭にひとつのフォーカルポイントが生まれます。
リスク
2015年にオオデマリを植えました。花芽をつけた枝まで剪定したんだと思いますが,花の咲かない年がありました。花後,整枝剪定すれば次の年も花が咲きます。虫に葉を食べられることがあるので虫よけスプレーをします。
オオデマリ|アジサイの花後が嫌だという方におすすめします
- オオデマリとの出会い
- 100万本の森づくり
- オオデマリの印象
- 雑木の庭に溶け込むオオデマリ
- 花が白くなる前
- 花が白くなった後
- 木漏れ日の下で
- 雑木の庭に溶け込む「花を咲かせる木」を選ぶなら
- 訓練
- 指示と監督
- 懸念と解決
- 本日のらずもねフィーリング
オオデマリとの出会い
100万本の森づくり
「100万本の森づくり」って聞いたことありますか。
これは,仙台市の事業です。人生の節目「結婚」「子供の誕生」「賀寿」「住宅購入」などを迎えた市民に市から「記念樹」をプレゼント。うれしいことに,複数の選択肢から好みの樹種が選べる大盤振る舞い。庭木好きにはありがたい。らずもね家は条件に該当するの節目毎に利用させていただきました(ちなみに,選べる樹種が毎年同じということはないもよう)。
2015年。「100万本の森づくり」でいただいたのがオオデマリです。
オオデマリの印象
雑木の庭DIYで目指す雑木の庭に近づけるには「お手本」が必要不可欠です。DIY初期にはそのお手本(書籍)に巡り合えるかがカギ。らずもね家では「雑木の庭を造りたいならコレを読め」に出会えたのが幸運でした。
これをお手本にする。植える木はこの本で紹介されている樹種から選ぶと決めていました。
樹種選びに熱心だった当時。「木を選ぶ」ことが夫婦間の火種にもなりました。お手本に忠実にいきたい。いやいやお手本としながら花をあしらいたい。しばしば小競り合いもありました。100万本の森づくりでいたく木を選ぶ時には,オオデマリ推しの奥さまに軍配。同書に紹介されていないオオデマリには何の関心もなかったんです。正直,何の期待もしていませんでした。
雑木の庭に溶け込むオオデマリ
ところが,オオデマリが見事に雑木の庭に溶け込んでいる。
花が白くなる前
木々の生長は連続しています。オオデマリは4月から5月にかけて①ツボミを付ける,②芽吹く,③ツボミが膨らむ,④緑色の花びらが白くなると,と生長します。
上写真(2016年5月5日撮影)は「緑色の花びらが白くなる」4段階目。白色の花びらが見られますが完全な白になる直前。コナラ,アオダモ達が芽吹く季節に重なるオオデマリの花。緑と白の中間色に新しい季節を迎える新鮮さ,力強さ,生命力を覚えます。
花が白くなった後
上写真の状態からたった二日後。花びらが白くなり大きな手毬。ビューティフォー。
木漏れ日の下で
2020年5月。8mにも迫ろうかというコナラの木漏れ日。そこに白いオオデマリが浮かび上がる。
ひっそりとした佇まい。優しい白い光。静かです。
雑木の庭に溶け込む「花を咲かせる木」を選ぶなら
訓練
雑木の庭に花は必要でしょうか。
花の咲く木の多くは「園芸種」に分類されます。里山を思わせる野趣あふれる庭を目指す。そこに園芸種が混ざり込むと「野趣」が削られます。
指示と監督
雑木の庭の主役は葉や幹で,花ではありません。アオダモ,クロモジなど,花を咲かせる雑木も,園芸種ほどの見応えはありません。主役は,葉や幹なのです。
それでも,花が欲しい。庭にしっとりとした雰囲気が欲しいなら,アジサイよりは花が小ぶりで立ち枯れる悲しい印象も少ないオオデマリがオススメです。
懸念と解決
アジサイも悪くないんですけどね。花後が好きになれない。アジサイに限ったことではないが,枯れた枝木は寂しさのオーラを放ちます。紅葉時期のはかなさとは別の寂しさのオーラ。こういうのは避けたほうが元気でいられます。
その点,オオデマリはいいよ。アジサイに似てしっとりと咲く白い花は雰囲気をもっている。園芸種でありながら白単色の潔さ。その控え目さが雑木の庭に違和感なく溶け込む。そして,最も嫌う花後の状態に見苦しさを感じない。
夜の庭。コナラの幹の側に咲くオオデマリ。いいじゃないかオオデマリ。
こんな経験を振返えると,雑木の庭の基本的な樹種選定を誤らなければ,この本で紹介されている樹種か否かに固執しなくともいいんですね。
本日のらずもねフィーリング
- いかがでしたか?
- しっとりとした佇まい。白単色の潔さ。花のサイズ感。オオデマリは雑木の庭に溶け込みます。
- 雑木の庭に馴染む「花を咲かせる木」をお探しなら,オオデマリをご検討下さい。