雑木の庭をつくろう。そうすると初春の朝,自宅の庭でこんなしっとりとした光景に触れられますよ。
1⃣トサミズキ&朝露
こちらの記事でランキング1位に輝いたトサミズキは順当に開花。 ほどけたツボミから顔を出した黄色い小さな花は,可憐なトランスフォームを見せてくれる。
そして,どの花もだいたい同じ場所に朝露をまとう。
すずめの涙程の小さな水滴をまとうトサミズキの花。
しっとりとして,そしてまぶしくて。キレイ。
2⃣レンギョウ&朝露
レンギョウもトサミズキに負けじとばかりに黄色の花を咲かせる。 ビビッド感ではトサミズキを上回るレンギョウも朝露に濡れてみずみずしい。 そして,一つの枝に連なって複数の花が咲く。 レンギョウみたいな花は,カメラを構えた時に構図に迷うことが少なくてよい。
3⃣クロモジ&朝露
トサミズキやレンギョウに比べると,黄緑で柔らかい印象の葉をつけるクロモジ。 その柔らかさから,芽吹きも早いかと思えばそれ程でもない。 澄んだ空気の朝。一滴の朝露を飲み干して芽吹きに備えているようにも思える。
4⃣マルバノキ&朝露
しっとりとした湿り気のある場所が適するマルバノキ。 その性質のためか,ただの思い込みか,上のトサミズキ,レンギョウ,クロモジとは比べ物にならない程,朝露がフィットするマルバノキ。 2015年に植えたマルバノキの芽吹きを見るのは今春がはじめて。 このみずみずしさが見る者に精気を与える感じがイイ。スゴクいい。マルバノキを選んでよかったぁ。 雑木の庭の見どころはたくさんありますね。 そのなかでも,わたしは4月の芽吹きの時期が一番好き。 なぜなら,雑木の庭を見るだけで元気が出るから。 見るだけで元気が出る理由は,はっきりわかりません。 落葉樹の新芽のまだ淡い,やわらかい黄緑色が視覚的に人間の何かを揺さぶるのでしょうか。 謎です。 とにもかくにも,初春の朝,自宅の庭でこんなしっとりとした光景に触れられるのって,やっぱイイですよ。