ヒヨドリがアカシデに巣をつくりました
はじめに見た時は「かわいそう」と思ったんです。
というのも、羽根なのか足なのか、体に絡みついてしまったビニールヒモをどうにか外したい。アカシデの幹、枝にビニールヒモを巻き付けて、どうにか外したい。ヒヨドリの行動は、最初そういうふうに見えたんです。
ところが、ビニールヒモは外れない。アカシデから飛び立つヒヨドリにはビニールヒモがからみついたまま。あらあらどうしましょ。とと思いつつ、どうしようもない。ただただ様子を眺めていると、違ったんですね~。体に絡みついてもがいているのではなく、ヒヨドリ自ら巣をつくる意図をもってビニールヒモを運んできているのでした。
ヒヨドリの営巣@アカシデ
ビニールヒモを運んでいることに気づいてから数時間。ベランダから様子を見たら、しっかりと巣ができていました。
写真中央、やや右。わかりますかね。
ビニールヒモのほか、どこから拾ってきたのか、複数のビニール製農業資材が見えます。
下から見上げるとこんな感じ。しっかり深みのあるお椀形の巣ができあがっていました。
しかも、ヒヨドリは器用なことに、どこかでビニール製の行資材をクチバシに巻き取ってきて・・・
枝をわたって・・・
巣の床や壁にあたる部分に詰め込んでいるんですね。すごい器用。
お顔が隠れてしまいましたが、巣の床面に足をつけると一応収まります。少し狭くないかな。窮屈じゃないかな。
ヒヨドリとらずもね家の関係
もういつの頃からか忘れてしまいましたが、らずもね家の庭にはよくヒヨドリが飛んでくるようになっていました。カラスよりは小さく、スズメよりは大きい。ピーというかピヨピヨというか。間違いなくカラスのカーではない、その鳴き声は、朝、雑木がつくるひんやりとした空気とあいまって、さながらキャンプ場のごとし。特に晴れた休日の朝、ヒヨドリの声が聞こえると気分がよくなるのでした。
数にして2から3羽。つがいのようにも感じました。入れ代わり立ち代わり、地面においた水皿の水を飲みにやってくる。この風景が、らずもね家の癒しでもありました。
そんな中、先日から数軒離れたあるお宅で庭の工事がはじまったんですよね。大きな庭木を剪定、というより伐採したりして。もしかしたら、ヒヨドリはそのお宅のどこかに巣をつくっていて伐採とともに巣を失ったのかもしれません。
実際のところどうなのかはわかりませんが、当面、この巣がどうなっていくのか見守りたいと思います。
ヒヨドリの巣ができて心配なこと
糞害が心配です。
よそ様から見える位置でもなく、誰かに迷惑がかかるものではないけれど、見た目が損なわれるのは避けたい。ほんと、人間って勝手ですよね。下のようなしっかりした巣箱を準備してあげたら、糞が下に落ちることもないのかな~、でも巣箱にたまった糞をどうすればいいのかな~、そもそも巣の中で糞をすることはないのかな~。見守りたいけど糞害が心配です。
ヒヨドリの巣ができて期待していること
ジューンベリーの実ではなく害虫をたくさん食べて欲しい。
ヒヨドリはジューンベリーの味を知っていて、毎年、実を食べにくるんですよね。できれば、ジューンベリーではなく害虫をたくさん食べて欲しい。
もしかしたら今までも多くの害虫を食べてくれていたのかもしれません。ヒヨドリを見ていると、何かを探すように枝から枝へと飛び移る様子が何度も見られます。木から飛び立つ瞬間の虫を咥えることができたのか、枝から数十cm飛んだ後、同じ枝に着地するような場面も見られます。
アブラムシ、毛虫などなど、たくさんの虫を食べて欲しいものです。