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赤星病(疑い)のせいで毎年楽しみにしている美しいハカリノメを見損なった

2018年,赤星病(疑い)のせいで,毎年楽しみにしている美しいハカリノメを見損なった(怒)。 赤星病の手当の遅れは反省しなければならないが,発症後の手当によって変色した葉が回復するわけでもない(ようだ)。 2019年こそは,憎き赤星病を撃退してやる。そんな記事です。

1⃣アズキナシに赤星病(疑い)が発生

2018年,春。 マルバノキ,ダンコウバイ,アオダモ,コナラ,アカシデ等の雑木たちが「待っていました」と言わんばかりに芽吹きをはじめる。 1年で最も生命力に満ちたこの時期,アズキナシの変調に気づく。 ハカリノメと呼ばれる規則正しく並んだ葉脈はこんなにも美しい。 アズキナシを植えてからというもの,毎春,この美しさと生命力をいただくのが楽しみでならない。

【築3年目】「これからの雑木の庭」を読んで2016年に植えた樹種8つ

そのアズキナシの葉に黄色の斑点がつきはじめた。 はじめは,たいしたことはないと思っていたのですが,気づけば多くの葉に斑点がついている。 その後,斑点の黄色部分が穴になる。 この時,初めて異変だと感じ,ハカリノメを裏返して覗き込むと裏面をにヒトデ?のような形状のものがついている。

その痛々しい傷跡は,紅葉を迎えたアズキナシに刻まれており・・・

葉の裏側にこんなのがついたまま。 専門家ではないので間違っているかもしれませんが,らずもね調べ(以下)で赤星病と結論。

赤星病とは

  1. 定義:赤星病とは
    • さび病の一種
    • さび病とは:カビ(糸状菌)の一種である「さび病菌」に感染することで発生する病気
  2. 生態:
    • 2つの植物を交互に行き来して生活する「異種寄生菌」によって引き起こされる。
    • 異種寄生菌とは:カイヅカイブキなどのビャクシン類を中間宿主として寄生し越冬。その後,胞子を風で飛ばして梨などの寄生植物に寄生
  3. 参考:そもそも「植物の病気」の体系は以下3種
    • ウイルス性病原
    • 生物性病原:菌類(糸状菌)による赤星病はココに分類される
    • 非生物性病原
  4. 調査結果:赤星病とアズキナシの関連
    • 赤星病はバラ科の植物に菌類が寄生することで発病する
    • アズキナシはバラ科の植物
  5. 結論:アズキナシで確認された上写真の症状は赤星病である

2⃣赤星病の不思議

原因がわからない

赤星病に罹った原因はわかりません。 中間宿主となるのは聞きなれない「ビャクシン類」ですが,実はこれイブキのようにどこにでもある樹なんですね。

アズキナシを購入した園芸店では,イブキをはじめとするビャクシン類と同居していたでしょうし。 赤星病の菌がどこからやってきたのか特定する術はありません。

シャリンバイが意外に元気

赤星病が発生しやすい植物の代表格にシャリンバイがあります。 2015年アマゾンで購入したシャリンバイは最も近いものでアズキナシから1m程の位置に植えてあります。 それなのに赤星病は見られれない。

アマゾンで庭木「シャリンバイ1.0m」を買った

反面,気になるのは新しく出てくる葉が,見事にチリチリ,クリクリになっちゃう点(下写真)。

シャリンバイには赤星病ではない,他の問題があるかもしれません(現時点では症状名や対処方法不明)。

3⃣オーソサイド水和剤で赤星病を未然防止

原因は不明。 とはいえ,赤星病発生のおそれを放置するわけにはいかない。 そこで,赤星病対策にオーソサイド水和剤を2019年に使います。

というのは,2018年,赤星病の被害に気づいてオーソサイド水和剤(上)を購入するも説明書を見たら以下の記載が。

オーソサイド水和剤80の上手な散布の仕方
病気のため葉が変色してからでは,その後薬剤を散布しても元通りには戻りません。発病前あるいは発病初期に7~10日おきに数回連続して散布するのが正しい本剤の使用法です。

早く気づいて何らかの対策を講じれば・・・だったのですが,「時すでに遅し」ということです。 加えて,取扱説明書にはメガネ,マスクの着用はもちろん,多くの注意事項があり慌てて使ってケガをしてはもともこもないと感じ,使用を見送りました。 2019年は4~5月の発病時期前,3月最初の休日にオーソサイド水和剤を散布。これで憎き赤星病を撃退。未然防止だ。 このタスクをGTDにインプット。 来年こそは,美しいハカリノメを見るぞ。


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