1⃣確かにギボウシの指摘は当たっている
昨年植えたギボウシ3株。 庭の主からアカシデの足元に住処を与えられたギボウシは,花を咲かせる気配が一切感じさせなかった。 「そんな日陰じゃ,花咲かせられねぇよ」と言わんばかりに。 確かにギボウシの指摘は当たっている。 ギボウシに日が当たるのは朝から10時頃まで。 太陽が南に移動するにつれ,アカシデがつくる濃い日陰の中に入り強烈な西日からも守れる位置に植えてある。 わたしは,それぐらいの柔らかく明るい日陰がいいんだろうと考えてギボウシに住処を与えたのだ。
そのギボウシが1年越しの花を咲かせた。 地面近くで茂った葉の中からスッと伸びた茎。 その先にツボミをつけたと思うと花が咲くまでが速い。 どうやらギボウシを植える場所を誤ったということではなさそうだ。 植物全般に言える,植えた初年度は葉の色が悪い,丸まるといった「庭木あるある」ということにしておく。
2⃣紫色なのがさらにうれしい
このギボウシは,リビングからも和室からも見える位置にある。 梅雨時期。雨が上がった直後に西洋南天の葉っぱ越しに見るギボウシもよいではないか。 そして花の色。 待ちに待ったギボウシの花。その色が大好きな紫だから,さらにうれしい。
3⃣ギボウシ選びのこだわり
斑入りは選ばない。 これがこだわり。 ギボウシに限らず斑入りが嫌いなわけではない。 が,斑入りは雑木の庭に溶け込まない。 雑木の庭の美しさは,落葉/常緑の緑の濃さ,葉のカタチによって太陽光を受けた時の輝き・透け感が違うことによって生み出されるのであって,斑入りの葉などの多様性は要らない。そもそも,どの山を歩いても自然界に斑入りの葉の植物は見かけない。 といいながらも,斑入りじゃないものを選んだはずなのに運悪く斑入りだったヤツが一つ二つあるんだよね。