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クロモジに被害が カミキリムシの幼虫テッポウムシの駆除を初体験

こんなあなたに
テッポウムシにやられた人
テッポウムシに頭にキテいる人
テッポウムシをやっつけたい人
困りごと
テッポウムシを即刻駆除する方法は?

こんな困りごとにこたえます。

テッポウムシの駆除方法

ついにヤラレた。 そう思いました。 先日,クロモジの根元をみたらカミキリムシの幼虫「テッポウムシ」にヤラレた場合の典型である木の切屑がありましてね。 それを発見した時,力が抜けて肩を落としました。 と同時に,早急な対処でクロモジの健康を取り戻したいと考えました。 以下をご覧いただければ,テッポウムシの駆除方法がわかります。

憎きテッポウムシによる被害状況

もとはと言えば,クロモジは一目みた時から好きな樹種でした。DIYでつくる雑木の庭には絶対に加えたかったクロモジ。ただ,お値段もいいので迷いに迷ったけれど,結果的にはこんな思いがあって購入。 わたしの思いの詰まったクロモジは,樹高約4mのコナラの北側,強烈な直射日光を避け程よい半日陰となる位置に植えました。植えた後は,気持ちよさそうに枝葉を広げていたクロモジですが,突如,複数ある幹の1本が枯れました。

その時は,植え付け直後だから多少,葉を落とすこともあるだろう,としか思わなかったんですけど,原因はテッポウムシだったんですね。枯れた幹の根元には,上写真のとおり木の切屑が。典型的なテッポウムシによる被害です。

枯れた幹は,最初枯れた部分だけを切り落とした後,以下の処置によってテッポウムシを駆除しました。が,ヤラレたのは幸いにも主幹(最も太い幹)ではなかったのと,どこまで被害を受けたのかを確かめるため,結果的には根元で切断してしまいました。

憎きテッポウムシを徹底駆除

上写真はヤラれた幹の枯れた部分を切り落とした断面です。カミキリムシ(成虫)が幹の中に生んだタマゴがかえってテッポウムシに。テッポウムシは幹の芯の部分を食べて成長するようです。そして憎きテッポウムシは,フンを幹の外側に排出するようです。

テッポウムシの駆除には園芸用キンチョールEを使いました。

園芸用キンチョールのノズルから伸びた針のようにとがった部分を上写真の幹の穴に挿入。憎きテッポウムシめがけて一気に噴射しました。 ちなみに,園芸用キンチョールは下写真に写るキャップ部分に示されているように,先端部分から3方向に噴射されるのでテッポウムシによってあけられた穴の中にまんべんなく噴射できました。

テッポウムシは幹の芯を食べるので幹に沿って大きな縦穴をあけます。また,どうやらその縦穴から部分的に幹の芯から外側に向かう小さな横穴をあけるようですね。園芸用キンチョールを幹の縦穴から少し長めに噴射したところ,小さな横穴から薬剤が噴き出してきました。おそらく,内部に詰まっていただろう切屑を圧力で押しのける時間のあと,薬剤は幹内にいきわたって横穴から噴き出したんでしょうね。

憎きテッポウムシに園芸用キンチョールを浴びせた後は,テッポーダンを塗布。切り口の保護とともに強力な接着力で密閉できるようです。

これで処置は終わったのです。が,一つ疑問が。

大切に育てているクロモジのどこかにはテッポウムシが潜伏している。潜伏しているはずなのにその姿が見えない。

処置は終わったものの幹の中にテッポウムシが潜伏した状態が許せず,また被害がどの程度なのか確認したこともあり,幹の上のほうから段階的に選定していったところ・・・テッポウムシ(体長約3cm)が姿を現しました。園芸用キンチョールをたっぷりあびせたこともあり,ピクリとも動きませんでしたが初めて目にしたテッポウムシは気持ち悪かったです(このため写真は撮ってません)。 その反面,木の切屑を見つけた時からはじまったテッポウムシとの戦いに完全勝利したことを確信しました。

大切なクロモジの主幹は健全!?

初めてのテッポウムシ駆除を通じ,剪定した切り口を見れば幹の内側の状態がわかることを知りました。そして,被害を受けた幹はあきらめるにしても肝心の主幹の健康状態が気になりました。テッポウムシにやられていないか?

そこで,剪定して落とすにはもったいないけど,テッポウムシ被害を見極めるにはある程度の太さ(剪定した切り口がある程度の大きさ)が必要と考え,試験的に剪定。この切り口を見ただけではなんとも言えないですが,一応,テッポウムシがあけた穴はなくほっとしました。

この日の処置から,数日経過しましたが主幹が枯れることはなくきれいな紅葉を見せてくれていますので問題はなさそうです。

本日のらずもねフィーリング

  • いかがでしたか?
  • このクロモジは元気を取り戻して,テッポウムシの被害にあった以降も春に美しい葉と幹を見せてくれます。
  • テッポウムシの被害に早く気づくためには,木々の株元を点検してあげるといいですね。
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