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ニッカウイスキー宮城蒸留所 工場見学に行ってきた

「ウイスキーは自然の中で作られる」との考えに基づいて建設された宮城蒸留所。竹鶴政孝は自然の地形、樹木を極力そのままの姿で残すよう指示したといいます。それから、建物は煉瓦造りにすること。電線・ケーブル類は埋設しないことも。 そうした信念の素晴らしさもさることながら、竹鶴政孝の思いが今もなお引き継がれていることに関心しました。歴史を感じます。

ニッカウイスキー宮城蒸留所

ニッカウイスキー宮城蒸留所に行ってきました。

蒸溜所見学のご案内|宮城峡蒸溜所|蒸溜所紹介|ニッカがおいしい理由|NIKKA WHISKY
http://www.nikka.com/reason/introduction/miyagikyo/visit.html

工場見学

場内のシンボル。キルン塔。

冬の寒い日ということもあったかもしれません。建物のたたずまいに整然とした、キリッとした印象を受けました。つららを下げた屋根の下でウイスキーが蒸留されているのですね。

首の付け根が膨らんだポットスチル。この形がモルトウイスキーの香りを作るというのだから不思議。 上部につけられた注連縄(しめなわ)は、造り酒屋に生まれた竹鶴政孝が酒屋の流儀に習って付けているそうです。

雲の間から差し込んだ太陽の光に輝くエンブレム。 この新川で妥協を許さず丹念にウイスキーを蒸留している。そう胸をはっているように見えます。

引き継がれる竹鶴政孝の思い

「ウイスキーは自然の中で作られる」との考えに基づいて建設された宮城蒸留所。竹鶴政孝は自然の地形、樹木を極力そのままの姿で残すよう指示したといいます。それから、建物は煉瓦造りにすること。電線・ケーブル類は埋設しないことも。 そうした信念の素晴らしさもさることながら、竹鶴政孝の思いが今もなお引き継がれていることに関心しました。歴史を感じます。

貯蔵庫

自然の地形を残す。その竹鶴政孝の思いは、場内を歩いているとわかります。 建設当時、作業効率を優先したなら切土・盛土によってフラットな敷地に造成されたことでしょう。場内を歩いてみると、その勾配は不規則でありながらも概ね工場入口側が高く貯蔵庫側が低くなっています。自然の地形が残されている証です。

さて、貯蔵庫です。他の見学者も含めて、最も歓声があがったのが貯蔵庫でした。 薄暗い貯蔵庫の中に眠る重厚な樽。その中で熟成されるウイスキーがふわっと香ります。ここでしか感じられない体験です。工場見学しにきたかいがあったと思った瞬間でした。

現代の工場ですからね。製造ラインの至る所(必要な所)がセンシングされたデータ類がモニターに表示されているところも見学させていただきましたよ。そうした自動化された側面はありながらも、製品がベルトコンベアの上を大量に流れていく物作りではないんだなぁとも感じました。

上写真の3種類の樽は、それぞれ熟成した年数が異なります。その年数によって香りが違います。若いウイスキーよりも熟成されたウイスキーのほうが、よりまろやかな香りになるんだとか。手をかけて、時間をかけて作られることを知ると、味わい方も違ってきますよね。

鶴17年の無料試飲

見学のあとは試飲です。

鶴17年をいただきました。まずはストレート。ウマイ。ストレートで味わった後、やっぱりキツイので@「おいしい水割りの作り方1.2.3」にしたがって水割りにしました。

水割りの次は鶴17年のハイボール。 ウイスキーでふわっと力が抜けた私。17年か・・・と「今までの17年」を思い浮かべたり「これからの17年」を想像して、しみじみ。また作り手の心に思いを馳せたり。 この後、最後に宮城峡ハイボールもいただきました。

有料試飲もありますよ。

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