昨年,はじめてアマゾンで庭木「カンツバキ0.3m」を買ってみた。そして立て続けにアマゾンで庭木「シャリンバイ1.0m」を買った。さらに庭の一角に植えていたシラカシの根元付近にオニヤブソテツ,ハラン,斑入りのアオキを植えた。これらを眺めながら常緑樹を植えて良かったと思うのです。
1⃣落葉樹ばかり選んだら冬の寒さが増幅された
実を言うと雑木の庭をつくろうと木を選びはじめた頃,常緑樹を避け落葉樹ばかり選んでいた。というのは,(子どもの頃の経験によるただの偏見というか思い込みなんだけど)常緑樹にはよくムシがつく印象をもっていたからだ。その後,初期に植えたコナラやアカシデにも毛虫がつくことを知り,自分の単なる思い込みだったと考えを改めるのだが,当時,偏った考えで選ばれた落葉樹ばかりの庭は冬に丸坊主になる(こんな感じです)。
紅葉の季節が過ぎれば,その名のとおり葉を落とした落葉樹は丸坊主になる。ただでさえ寒い冬にその丸坊主の風貌を見ると,寒さが増幅されるようにも感じたものです。
2⃣冬に咲くカンツバキの花がキレイ
上写真はカンツバキ。 調べてみたら,植えたばかりの木は葉が変色することがあるらしい。本来ならツヤツヤした緑色のキレイな葉のカンツバキ。白い雪を背景とした緑色の葉を拝みたかったが,この冬は上写真のように葉が赤く変色してしまった。
それでも夏に多くの日光浴をしたカンツバキは多くのツボミをつけ,見事に花を鮮やかなピンク色の花を咲かせた。
昨年,庭の仲間に加わったカンツバキは,冬にも葉を落とさず花を咲かせてくれる。丸坊主になっていた庭にカンツバキの緑(赤く変色したけど)が加わった上,ピンクの花が鮮やかで1年前の冬より断然いい。ありがとうカンツバキ。
植物が花を咲かせるその生命力。その力強さに触れると体感で0.3℃くらい温かくなったようにも思うんです。
3⃣当然過ぎて感じることすらないが
ふと「なぜ自然に癒されるのか」,「緑を見ると元気になれるのか」と考えたりる。はたまた「木々の緑を一切排除した庭だったとしたら?」とも想像してみる。わたし達はんぜ自然に癒されるのか。
街のあちこちに見られる植栽。公園の木々。山。 その密度は違えどわたしたちの身近なところに緑はある。あまりに当然過ぎる存在。普段意識もしない,ありがたみも感じない木々の緑だが,自分の庭に年中,緑があるか無いか。その差はものすごく大きい。冬に丸坊主になってしまう庭を経験した後だからかもしれない。
この時期にカンツバキ,オニヤブソテツ,ハランの緑が残っているのってスゴクいい。枯れた芝生との関係も絵になるしね。
4⃣結論:落葉樹ばかりではダメだから常緑樹を加えよう
こうやって作ったアプローチ舗装は冬になると上写真のように表情を変える。このアプローチ舗装自体に不満とか失敗したとか後悔はないのだけれど,芝生の面積が広いだけに冬にこの状態を見ると”枯れた印象”を強く感じる。 そんな”枯れた印象”が強まる冬にも”元気な印象”を醸し出してくれるのが常緑樹。上に書いたとおり常緑樹の緑,またその木が咲かせてくれる花があるだけで庭全体の雰囲気が変わる。明るく元気になるんですよ。
春になればコナラ,アオダモ,アカシデが芽吹きはじめます。秋になれば落葉樹は紅葉します。芝生も落葉樹と同じような色合いで変化します。こうした連続した変化の中で常に緑の常緑樹は,紅葉を引き立てる,冬の庭に元気な印象を与えてくれるといった役割を果たしてくれるんですよね。
ということで,この記事の結論。落葉樹ばかりではダメだから常緑樹を加えよう,です。