2014年以降、Amazonでは「これからの雑木の庭」が売り切れが続いていましたが、2021年6月に「新版これからの雑木の庭」が発売されました。以前は「買うなら中古品」という状況でしたが、今なら新品を買うことができますね。売り切れ前に是非検討下さい。
- こんなあなたに
- 庭をつくりたいけど何からやればいいかわからない人
- 雑木の庭のよさを知りたい人
- 庭の設計から手入れまでを網羅する本を知りたい人
- 困りごと
- 庭づくりの教科書的な本ってない?
- この先も使えそうな本がいいんだけど?
- 雑木の樹種を選ぶのにオススメの本はない?
雑木の庭の基礎知識を身につけたいけど、何を頼りにすればいいかわからない。経験値ゼロからはじめたらずもねもはじめは同じような困りごとがありました。
らずもねが経験値ゼロから10年もの間、雑木の庭を健康に維持できたのは「これからの雑木の庭」をはじめとする本のおかげです。
この記事では、雑木の庭の基礎知識を身につけたい方に厳選の1冊「これからの雑木の庭」を紹介します。
- この記事でお伝えすること
- 「これからの雑木の庭」のオススメポイント
- 「庭とは何か」を諭してくれる
- 雑木の庭づくりを俯瞰できる
- 主従関係で言えば「主」
- 樹種選び・下草選びができる
- 緑に囲まれた豊かな暮らしを渇望する方へ
- 本日のらずもねフィーリング
この記事でお伝えすること
雑木の庭をつくりたい方におすすめの一冊を紹介します。その本がコレ。
これからの雑木の庭です。
雑木の庭を作りたいならコレを読めです。
「これからの雑木の庭」のオススメポイント
ずばり、おすすめのポイントは次の3点です。
- 「これからの雑木の庭」のオススメポイント3点
- 「庭とは何か」を諭してくれる
- 雑木の庭づくりを俯瞰できる
- 主従関係で言えば「主」としてあなたの庭づくりをサポート
以下、3つのポイントについて説明します。
ポイント1:「庭とは何か」を諭してくれる
庭をつくろう。こう考えると、和モダン風とか、イングリッシュガーデン風とか、「どんな庭にしようか?」という話になりがちです。いわゆる「庭の様式」のほかにも、どんな木を植えるみたいに「樹種をどうしようか」という話もあると思います。
こんなふうに「目に見える姿」の話になりやすいのはいたしかたありません。なぜなら、業者にお願いするにもDIYするにも完成イメージがなければ話を進められませんからね。そしてなにより、つくりたい庭を家族で話し合うことは楽しいですからね。迷いながらも楽しい時間だと思います。
ただ、ここで忘れて欲しくないのは「庭とは何か」です。
ちょっと理屈っぽいですが、庭の「目に見える姿」より、「そもそも庭とは何か」「私たちは何をつくろうとしているのか」。深いところから庭づくりを考えることも大切です。「これからの雑木の庭は」こういうことを考えさせてくれます。
例えば、「これからの雑木の庭」では、庭を次のように定義しています。
暮らしの中の身近な自然は,そこで育つ子供たちにとってさまざまなことを発見できる大切な学びの場であり,大人にとっては暮らしを心豊かにする癒しと安らぎの場なのです。(これからの雑木の庭,57頁引用)
庭を眺めて真っ先に飛び込んでくる木々のレイアウト、庭全体のしつらえ、豪華さなど。こうした「目に見えるわかりやすい庭の良さ」だけに偏って考えてしまいがちなところ、本書は庭は学びの場、暮らしを心豊かにする癒しと安らぎの場であると諭してくれます。エクステリアメーカーのカタログを見ると、凝ったデザインの庭にしたくなったりもしたものですが、「学びの場」「癒しと安らぎの場」と諭され、華美な庭を追い求めるより自然体がいいんだなぁと肩の力が抜けました。
著者が紡ぐ言葉,文章の一つ一つは,難しくありません。気取らず飾らず,自然体で語りかける「著者の思想」に共感しました。らずもねが,本書を絶賛する最大の理由がコレ。庭とは何か、その本質を簡単に教えてくる点にあります。
ポイント2:雑木の庭づくりを俯瞰できる
庭づくりを考えはじめると、完成形のイメージを膨らませたくなる時期があります。そんなときに役立つのは「住まいの設計」のような雑誌です。「住まいの設計」の主題は庭ではなく家だと思いますが、時に「空と緑を感じる家」のような特集も見られます。
同紙で紹介されるモダンなデザインのお家に似合うクールな庭など、勉強になるものばかりです。雑木のある庭に暮らすも悪くないのですが、やはり「これからの雑木の庭」が良い。
なぜなら,
- 著者が示しているのは「庭づくりの設計」はどの段階から進めるべきか
- 雑木のレイアウトは高木,中木,低木を組み合わせて階層構造に配置する
- 雑木の手入れ(剪定,害虫駆除の方法)を示している
といった「雑木の庭の設計」から,最終的にユーザーのメンテナンス(剪定,害虫駆除の方法)まで紹介されいるので雑木の庭づくりの全体像を俯瞰できるんです。
初心者に雑木の庭づくりの知識と心構えを授けてくれます。「この一冊で全てわかった」と早合点する程わかりやすいです。
主従関係で言えば「主」
庭づくりをはじめ、いわゆる実用書と呼ばれるノウハウ本は幅広いジャンルで出版されています。
どんなジャンルの、どんな本も、それぞれに特徴をもたせ、限られた紙面でノウハウを提供してくれます。が、時に「物事のキモとなる本当に大切なところを開示していないのではないか」と疑いたくなるものに出会うこともあります(ひねくれてるかな)。
その点「これからの雑木の庭」はどうか。
たしかに、人によっては内容に物足りないと感じるかもしれません。例えば「雑木をレイアウトする考え方は乗っているが、具体例が足りない」といった具合です。こういう不満を持つ方はいるかもしれません。
具体例が多いか少ないかは、読み手の感じ方に相当左右されるので何とも言いにくいですが、雑木林で高木、中木、低木が果たしている役割から、階層的に組み合わせて庭に植えるという考え方等は、他の庭本とのはっきりした違いです。
ですから、「これからの雑木の庭」を読んで物足りなさがあれば、他の本を探す・調べるということになると思いますが、初心者の方にまず最初に読んでいただきたいのは「これからの雑木の庭」です。
強調しておきたいのは,庭本全般を眺めた時,「これからの雑木の庭」が主(頂点)となって,その下に「不足を補う専門的な実用書」がぶらさがる主従関係になるということです。きっと、あなたの庭づくりに必要な基礎知識を授けてくれると思います。
樹種選び・下草選びができる
当ブログでは、丹精込めて植えた雑木・下草を枯らさないため【初心者向け】雑木の庭づくりでやることは『3つだけ』ですに初心者向けの大切なポイント3つをまとめています。
【初心者向け】雑木の庭づくりでやることは『3つだけ』です
この記事は「これからの雑木の庭」による学びと実践の結果です。そしてまた、知識ゼロの初心者にも10年続く雑木の庭がつくれた実績そのものが、本書の内容の素晴らしさを物語っていると思っています。
以上、ここまで説明したとおり、「これからの雑木の庭」は「そもそも庭とは何か」といった庭づくりの心構え(精神論のようなもの)にはじまり、庭づくりのはじまりから剪定などの手入れ・管理を含めた雑木の庭の全体像を俯瞰させてくれるうえに、テクニカル面では「雑木・下草のレイアウトと選び方」まで、内容は盛沢山です。
緑に囲まれた豊かな暮らしを渇望する方へ
上写真は切花を水に浮かべた飾りです。
大人世代には,こういうホッとできる瞬間が大切なんですよね。仕事に追われ消耗するだけの生活ではなく,一息つける余白がね。
暮らしを豊にしたい。ホッとできる休日を。そう渇望する方には最高の一冊です。
新版は下のリンクからご覧下さい。
本日のらずもねフィーリング
- 雑木の庭づくりをはじめる方へおすすめの厳選1冊「これからの雑木の庭」を紹介しました。基礎知識が全くない状態に比べたら格段に自信がつきます。おかげで、らずもね家では以下のとおりDIYに弾みがつきました。
- 同書で紹介されている「人が植えた感じがしない自然な」庭は,飽きがなく将来永きにわたって見るものを癒してくれると思います。
「これからの雑木の庭」と銘打ったこの本の出版は平成24年ですので,まだまだ「これからの」庭づくりには役立ちます。2021年6月に「新版これからの雑木の庭」が発売されました。まだまだ、これからの庭づくりに役立ちますね。庭づくりを考えている方は是非ご検討下さい。- ちなみに、「これからの雑木の庭」の続編は40代のあなた,フィトンチッドはご存知?で紹介しています。合わせてご覧ください。