- こんなあなたに
- 今から本棚をDIYしようという人
- 本棚じゃないけど木工DIYしようという人
- 困りごと
- 本棚をDIYしたいんだけど何からやったらいいかわからない
- 本棚じゃないけど板材を駆使して木工DIYをしたい
- 参考になる本はないでしょうか
こんな困りごとにこたえます。
(以下,別のブログに書いていた記事(2012年12月に)を移植・再編集してます)
理由と目的
失敗を避けるために木工DIY初心者がまずやるべきこと。その助けとなる「清く正しい本棚の作り方」を紹介します。この一冊が,木工DIYの多くの不安を取り除き成功に導いてくれます。
いつやるか
木工DIYの着手前に読んでもらえると効果的です。
効果の目安
この本を読むと欲しいサイズにピッタリの本棚をDIYする方法がわかります。本棚に限らず,板材を使った木工DIYにも転用できる良い本です。
らずもねの場合,「清く正しい本棚の作り方」に学び最初に木工DIYした作品はシステムキッチンに1mmも無駄にせず収まるゴミ箱です。
【ビルトイン】システムキッチンに1mmも無駄にせず収まるゴミ箱DIY
リスク
板材DIYに限ったことではありませんが,DIYにはケガのリスクが伴います。くれぐれもご注意下さい。
キッチンゴミ箱DIYに役立つ「清く正しい本棚の作り方」
- 失敗を避けるためにDIY初心者がやるべきこと
- 最低限「無知」だけは取り除く
- そもそも「失敗の原因」とは
- 木工DIYの段取りがこの1冊でわかる
- 何からやったらいいかわからない人向けのDIY手順
- もう一度問う「なぜDIYに迫られているのか」
- 「欲しいものが売っていない。だからDIYする。」エピソード
- 欲しいものが見つからない
- オーダーメイドか 自作か
- 家具DIYのバイブル
- 初心者が感じる疑問にも答えてくれる
- 木工家具は別次元の難易度
- 家具職人への敬意
- 本日のらずもねフィーリング
失敗を避けるためにDIY初心者がやるべきこと
最低限「無知」だけは取り除く
何をやるにも「基本的な手順」や「セオリー」に従うのが正解です。失敗を回避し最短でゴールを目指したいなら,なおさらです。
そもそも「失敗の原因」とは
代表的な失敗の原因には「無知」「不注意」「手順の不順守」「調査・検討の不足」などがあります。このうち「ついつい,うっかり」といった「不注意」は,誰にでも起こりえます。どれだけ集中していても,一瞬の不注意でエラーが発生することはありえます。
防ぎきれない失敗原因がある一方,「無知」「手順の不順守」さらに「調査・検討の不足」といった原因は,「学習」や「準備」で取り除けるものです。
「学習」や「準備」は,「段取り」と言い換えてもいいでしょう。「段取り8分,仕事2分」と言われるように,「段取り(学習と準備)」が大切です。
木工DIYの段取りがこの1冊でわかる
「学習」「準備」と言っても,何をどこから手をつければいいか。 そんな悩みを持つ方も多いと思います。 そこで,木工DIYの段取りと最低限の知識を授けてくれる良本を提案。 それが,「清く正しい本棚の作り方」。 木工DIYの段取りがこの1冊でわかります。
何からやったらいいかわからない人向けのDIY手順
何からやったらいいかわからないけど,今すぐにDIYしたいという人は,「清く正しい本棚の作り方」を手に取り,第7章実践編の手順に沿って進めて下さい。 なぜなら,DIYをはじめる時,最初にぶち当たる「材料選び」の疑問にこたえてくれる他,完成までの一連の流れが解説されているからです(「板の材質と特徴」からはじまる第7章実践編の冒頭5項目は以下のとおりです)。
- 第7章 実践編
- 1-1 板の材質と特徴
- 1-2 木取り図を描こう
- 2-1 建屋具に裁断依頼
- 2-2 パネルソーとは?
- 2-3 いよいよ断裁開始
清く正しい本棚の作り方 目次より引用
また第7章はカラーページなのがウレシイ。 見開きの左右両ページは写真中心で,写真下部に加えられている説明を読み進めると「手順」と「勘どころ」がわかります。 ちなみに,全8章で構成される本書の内容は次のとおりです。
- 第1章 蘊蓄編(うんちく編)
- 第2章 設計編
- 第3章 材料編
- 第4章 組立編
- 第5章 塗装編
- 第6章 設置編
- 第7章 実践編
- 第8章 資料編
清く正しい本棚の作り方 目次より引用
設計から設置まで,詳しく記されていて内容盛りだくさんですよ。
そもそも「なぜDIYに迫られているのか」
さて,あなたは,そもそもなぜDIYに迫られているのでしょうか。 既製品が数多く市販されているのに,なぜDIYが選択肢にあがっているのでしょうか。 一見,バカげているように思えるこの自問自答にも,DIYを決心するか否かを判断するには意味のあることなんです。 欲しいものが売っていない。だからDIYする。 同書の冒頭(「はじめに」)には,清く正しい本棚を自作する理由(著者のこだわり)が何点か挙げられています。 その中の一つが(要約すると)「欲しいものが売っていない。だからDIYする」ということです。
家具をDIYしようと考えていた当時,らずもねが考えているDIYの理由にビンゴ。 著者の思いがにじみ出た同書は,DIY初心者の疑問をことごとく払拭してくれます。「欲しいものが売っていない。だからDIYする。」エピソード
らずもね家が建つ前。 ハウスメーカーと打合せをしている段階の話です。 玄関ホールの一角に次の機能をもたせた収納棚を置きたかったんです。
- 玄関に設置する収納棚の機能
- 棚上段:なんでも(といっても軽い物)突っ込める収納スペースとする
- 棚中段:外出する際に持ち出す身の回り品を引出しに収納する
- 棚下段:買い置きするペットボトル、缶ビール、米などの重いものを収納する
欲しいものが見つからない
ハウスメーカーから,いくつかの既成品を提案してもらいましたが,上の機能を満たす収納棚はなかったんです。 ハウスメーカーからは「それなら大工さんに作ってもらいましょう」という提案もいただきました。 しかし,今度は費用面でアウト。 板受レールに天板をのせる構造のシンプルな収納棚なら比較的お安く作れますが,「引出し」を追加するとさらに費用アップ。 欲しいものが見つからない。 結局,既製品も作り付けもあきらめたので,新築時には収納棚の設置スペースだけがポカリと空いている状況だったんです。
- ポカリと空いたスペースには結局,こんな収納棚を設置(結局,既製品ですけど)
- 【築3年目】玄関収納棚に無印良品ステンレスユニットシェルフを採用
- 【築3年目】無印良品ステンレスユニットシェルフを設置した結果,玄関収納が超スッキリ
- 【築3年目】無印良品ステンレスユニットシェルフのバックパネルに有孔ボードフックは付くのか!?
【築3年目】玄関収納棚に無印良品ステンレスユニットシェルフを採用のとおり「家具の寸法」にこだわりをもっていまいしたからね。 こんな経験から,欲しいものが売っていないなら自作するという考えに傾いていました。
オーダーメイドか 自作か
欲しい寸法の家具(既製品)がない。 しからば,次に考えるのは「オーダーメイドする」あるいは「自作する」という選択。 らずもねがDIYの道を進む最大の理由はコストダウン。雑木の庭も家具もコストダウンしたいんです。 だから,オーダーメイドへの憧れを(かんたんに)振り切って「自作」を選択します。 この選択をすると,次に待っているのはその作成方法を知る必要に迫られます。 さらに,材料選び,必要な工具を揃えることも必要。 こういうのを考えるだけでも一苦労です。 「自作」を選択したとは言え,ネット情報が参考になるとは言え,失敗の可能性があるDIYを思い浮かべると「オーダーメイド家具」の素晴らしさが際立ってきます。 オーダーメイド家具は高価な場合が多いですが,「洗練されたデザイン」と「超絶技巧を誇る職人への敬意」と思えば高くない。 そんな感覚にもなります。 あぁだこうだ言いましたが,らずもねは「自作」を選びます。 あなたなら,どちらを選びますか。
家具DIYのバイブル
もし,あなたが「自作」を選ぶなら「清く正しい本棚の作り方」はバイブルになるでしょう。 今から家具DIYをはじめる方には,ありがたい情報が満載です。 その裏付けとでも言いましょうか。 「清く正しい本棚の作り方」の評判は高い。 たしかに,低い評価もありますが「家具DIYのバイブルだ」との声もありますよ。
初心者が感じる疑問にも答えてくれる
家具をDIYするにはたくさんの疑問を解決しなければなりません。 らずもねの場合は,アレをどうしよう,コッチはどうしようと,多くの疑問が生まれ,そして解決できないまま時間が流れ,億劫になってきていました。
- 家具DIY たくさんの疑問
- 材料はどおやって選ぶの?
- 収納する物の重さに耐える必要な強度で作れるの?
- 精度(完成度)を高めるには電動工具は必要なの?
- 塗装はどうやるの?
家具DIYを進めないと,片付けが進まない状況に置かれていたにもかかわらず放置・・・ そんな状況の時に,「清く正しい本棚の作り方」に出会ったんです。 材料選び,ヤスリがけ,さらに塗装等の仕上げ方法まで丁寧に解説されているので,初心者が感じる疑問にも答えてくれます。
木工家具は別次元の難易度
ちなみに、はじめての家具作りのため「はじめての家具作り」も読みました(安直)。 でも,同著は「DIY家具から木工家具へのステップアップ」を目的とした内容になっていて,らずもねには高度な内容でした。
「はじめての家具作り」は,表紙中央の写真に映るキッチンテーブルを作りながら木工家具作りの基礎技術を解説しています。 詳説される木工家具作りのノウハウは,「清く正しい本棚の作り方」とはレベルが違う。 この全てを身につけてDIYするのでは,何年かかるかわからない。
家具職人への敬意
何も「はじめての家具作り」が悪い本だということを言いたいわけではありません。 むしろ,手作り家具に込められた家具職人の思い,そこから滲み出るこだわりと技術の高さを感じます。 手作り家具は手間がかかる。その技術によって作りあげられた製品が高価なのもうなづける。 多くの写真を用いて解説されているキッチンテーブルを作る様子が素晴らしい。 この写真からビンビン伝わってくる技術の高さに敬意を表する。 と同時に到底,らずもねには真似できない技であることがすぐにわかる。 素人には立ち入れない世界です。
- 著者 加藤晴子氏設立の木工房「Heart Craft」のホームページ
- http://heartcraft.ko-me.com/
本日のらずもねフィーリング
- 板材を使った家具DIYの初心者にはオススメの一冊です。
- 「清く正しい本棚の作り方」を読めば,本棚以外にも【ビルトイン】システムキッチンに1mmも無駄にせず収まるゴミ箱DIYをDIYすることもできます。