1⃣生命力漲るこの時期に感じる不安
2018年,春。 ダンコウバイのツボミがほどける。 次いで,マルバノキのやわらかい葉が産声をあげる(上写真)。 肌寒さが残る中,木々が見せる変化によって着実に春が近づいていることを実感するこの生命力漲る時期。 1年の中でもっともダイナミックな変化を感じます。 と同時,この時期に感じる不安もあります(以下)。
剪定が必要な木
大きくなり過ぎず。柔らかい樹形を維持しながら。 人間の側の欲だけで木々をコントロールしようと考えている自分がいて,「剪定しなくちゃね」という気持ちになる。で,剪定を怠れば,ミスれば,理想とする雑木の庭から乖離していくような不安におそわれるんです。
元気のない木
庭全体を俯瞰した時,間違いなく”生命力が漲る”と言えるのですが,中には元気のない木があってこの先,どうなるかと不安になるんです。
2⃣剪定が必要な木
- コナラ
- シラカシ
- ダンコウバイ
- マルバノキ
コナラ
段階的に増やしてきたコナラ。 最も早く植えたコナラは5~6年が経過。樹高先端の葉は,2階の窓から樹高先端の葉を眺められる高さに達した。 これ,理想としていたコナラの大きさ。 つまり,ここからは大きな生長を抑えていきたい。 この先,どうやって管理していくか。こうご期待。
シラカシ
コナラに同じく生長が速い。 6年の経験から,剪定に耐える実感をもっているので剪定そのものに対する不安は少ない。
ダンコウバイ・マルバノキ
ダンコウバイ・マルバノキともに,今まで一度もハサミを入れたことがない。 そのせいで,葉の密度が高い。 両者を一色単にまとめて書くのは,近い距離で植えたため,互いの枝が交錯している状態もあってのこと。 今年,剪定初体験を覚悟も,やはり不安がある。
3⃣元気がない木
- トサミズキ
- アラカシ
- サツキ
- ミツバツツジ
- ツツジ
- アセビ
- サツキ
- ジンチョウゲ
剪定とともに,いやそれ以上に不安なのが,木自体に元気がないこと。 気温の上昇とともにツボミが膨らみ,ゆるんで沢山の葉を茂らせる。その様子に生命力を覚え,観察する私たちに癒しと元気をくれるんだ。 多くの木々が順調に葉を茂らせる中,出遅れたり,枯れていることが明らかになったりするものもあって,どうやって元気を回復させてあげようか。そもそも回復してくれるのか。そんな不安が募るのです。
トサミズキ
(写真ではわかりにくですが)葉が茂る枝と茂らない枝が顕著。原因不明なのが悩ましさに拍車。
アラカシ
ご覧のとおり。 主幹のてっぺんにつけた葉が枯れてしまった。枯れた部分を先端から切ってみると,やはり枯れていて。主幹まで枯れていて。結果,すべて切り落とした。 原因は水枯れかと推定。植えた年は乾燥に気を付けないといけないことを痛感。
ミツバツツジ
今年付けた花はわずかに3輪(うち1輪はほんとうに小さく,実質2輪と数えるべきか)。 土壌が酸性を帯びるよう鹿沼土をすき込んだが,今後どうなるか。
ジンチョウゲ
今一番心配なのがジンチョウゲ。 3株あるうちの2株が壊滅的な状況
瀕死の状態にあきらめかけていた中,枯れた枝を株本付近で剪定したところ,まだ枯れてはいなかった。 そこで「見守り」を続けた結果,若い葉が芽を出した(上写真)。
こちらにも。 今年の春夏で勢力を盛り返してあげないと,本当に枯れてしまいそう。
ツツジ
花を咲かせ,元気なように見える。だが,植え付けしたときの葉の量からするとおそらく本調子ではないはず。 ミツバツツジとともに鹿沼土を与え「見守り」を開始したところ。
アセビ
新しい葉をつけたアセビの株がある一方・・・
ススけてしまっている株もある。 アセビの新しい葉は,ピンクとも赤ともオレンジとも言える美しい色を帯び,見る者を元気にしてくれる。低空飛行を続ける元気のない株には,新しい葉が噴き出す元気をつけてあげたい。回復させたい。 ということで,木々の復活にチャレンジしていくのであります。