- こんなあなたに
- 庭をキレイな緑の芝で覆いたい人
- 芝生の元気がなくて心配な人
- サッチ,サッチングって何?という人
- 困りごと
- 芝生を植えたばかりで何もわからない
- どうすればいいの
こんな困りごとにこたえます。
理由と目的
あなたのお庭。その地面をキレイな緑の芝で覆うための必須作業「サッチング」を紹介します。
いつやるか
芝生が新芽を出す前です。新芽が出た後のサッチングは新芽を傷つけます。新芽が出る時期は地域によって異なるでしょう。らずもねのサッチング実績は次のとおりです。
- サッチング実績
- 2020年2月22日から3月7日(サッチング範囲を分けて計3回)
- 2019年1月12日から2月24(サッチング範囲を分けて計6回)
効果の目安
らずもね家では芝生が毎年元気に育ちます。勝因はサッチング。2015年から毎年続けているのでサッチングの効果を強く実感してます。
サッチングの効果は【築4年目】激務で疲弊したオッサンを癒す雑木の庭 喜びはDIYだからこそ倍増するで紹介の下写真の感じ。【築3年目】これがサッチングの効果なのか!? 芝生が緑になるの早過ぎでは2015年秋と2016年初春の芝生の様子も紹介しています。
ちなみに芝生の手入れにはサッチングのほか「芝刈り」「施肥」「エアレーション」があります。なかでも,芝生全体の風通しをよくするサッチングの効果は絶大。新芽が出る前,その年最初の芝生の手入れにサッチングをしましょう。
この様子を見た家族が「こんなに荒らして生えてくるの? 大丈夫?」と言いますが,心配無用。効果てきめんでした。
リスク
家屋近傍で炎を扱う芝焼きをする場合,火傷(やけど)や火事のリスクが伴います。火災のリスクを判断のうえ自己責任でお願いします。
一方,サッチングは枯れ芝を熊手を使って取り除く作業です。大きなリスクはありません。
むしろ,サッチングの必要性を感じながらやり過ごしちゃった。気づいたら芝生が枯れた。残念な結果につながるリスクはあります。後悔しないようまずは熊手を買うことからスタートしましょう。
初体験で削り過ぎた感が否めないサッチングの効果やいかに
- サッチング前後の調和・基礎知識
- サッチとは
- サッチングとは
- サッチングって本当に必要なの?
- 「サッチングは必須」実感エピソード
- 訓練
- 指示と監督
- 懸念と解決
- 本日のらずもねフィーリング
サッチング前後の調和・基礎知識
「サッチ」「サッチング」「サッチングの必要性」をかんたんに説明します。
「サッチ」とは
- 芝生を刈る。その刈り草は回収できる分もあるが,回収できない量も結構ある。飛び散って回収できなかった刈り草や冬枯れした葉が堆積した層を「サッチ」と言う。
「サッチング」とは
- サッチを取り除くこと。方法を手っ取り早く知るには次の動画(再生開始から1分40秒後あたり)を見ると一目でわかります。
サッチングって本当に必要なの?
- 必要です。元気な緑の芝生を育てるならサッチングは必須です。(以降に実感エピソードのとおりです)
「サッチングは必須」実感エピソード
2015年春,DIYのレベルを超えた作業を完遂したと自負しているアプローチ舗装にノシバの種を蒔きました。その1ケ月程,あとだったと思います。ブロック目地に撒いた種が芽を出しました。見た目はまるで「青のり」のよう。そのノシバが夏にかけて充実。目地が緑色に埋め尽くされていく様は見応えがありました。同時にノシバを元気に育てると決意しました。
ノシバを健やかに育てるには何をすればいいのか。初年度,実行したのは芝刈り。青々と茂ったノシバをこんなバリカンでバリバリっと刈ります。芝刈りは手間と時間のかかる作業ですが,注ぐ愛情に比例して庭が磨かれます。もちろん,芝生は元気に青々と。この快感がたまらないんですよね。
種から目を出した芝生が自由に根を張り,葉を広げた1年目。さて,2年目はどのように手入れしていけばいいか。
芝生の手入れについて調べると,芝生を植えたばかりなら問題はないが2年目以降はサッチングをしたほうがいいらしい。
でもちょっと待って。サッチングって本当に必要なの?
毎年の芝生の緑をサッチングによって維持している今でこそ,実感を伴ってサッチングは必須と言い切れます。が,当時はサッチングの必要性に納得できずにいました。
というのは,昔から(何事も大雑把な家風であった)実家の芝生は,サッチングなんかやってないし。(今思えば可愛そうだったけど)ほったらかしで見向きもされない芝生でも,毎年育っていましたから。サッチングなど不要ではないか。
【築1年目】発芽が待ち遠しかった芝生が無事生えてアプローチ舗装の完成の時に種を撒いたノシバは相当丈夫な印象だったし。サッチングって,本当に必要なんだろうか? そう思っていました。
当時は,サッチングの必要性を疑問視しながら,削り過ぎた感が否めないサッチングの効果やいかにと心配していました。
DIYしたアプローチ舗装は,配したピンコロブロックの間を芝生で舗装するデザイン。もしかしたら,ピンコロブロックが芝生の根の生育を妨げてるかもしれない。根が詰まりやすいかもしれない。芝生の元気な状態を保つにはこまめな手入れが必要か?
さてどうしたものか。こんな迷いの中にありましたが,サッチングをしました(以下)。
サッチングの準備
熊手と手袋を準備しましょう。枯れた芝を入れるゴミ袋も必要です。
準備物
- 熊手
- 手袋
- ゴミ袋
昨年のサッチングを踏まえ効率化をあげるべくチャレンジした芝焼き,ピンコロブロック目地に積もった『ノシバ』のサッチをノックアウトする必殺技3つでは,芝焼きの道具も紹介しています。
ちなみにらずもね愛用の熊手は頂き物です(結婚式の引出物。カタログ注文でいただいたガーデニングセットのヤツ)。貧弱に見えるでしょ?でもね,ピンコロブロックの間のサッチを掻き出すにはちょうどイイ大きさなんです。
サッチングの手順
サッチングの手順は次のとおり。
- サッチングの手順
- 熊手を枯れた芝生にグサッ
- 熊手で枯れた芝生をガリッ
- 上のグサッ,ガリッを繰返し
熊手があればすぐにできます。
グサっとやって,ガリッです。
繰り返しながらサッチを剥がしていきます。初体験でもかんたんにできます。
堆積したサッチは,芝の健康を害する原因のひとつ。この日は。数日前まで積もっていた雪のせいで水分を含んだサッチがゴッソリと取れました。サッチングが必要とされる理由にも納得です。
どれぐらいサッチングするか
芝生の表層はサッチがすぐに剥がれてとりやすい。でも,熊手のツメを深くさすと,表土に達して土を削ったり,芝生を根っこごと引き抜いたり,かき切ったり。熊手でグサッ,ガリッとやると,ブチッと音がする。さて,サッチングはどれぐらいやるのがいいのでしょうか。
初体験の方は,どこまでやればいいか加減がわからないと感じることでしょう。2015年以降,毎年サッチングをしてきた経験から言えば,ノシバの場合,表土が見える程,削り過ぎた感があるくらいにサッチングして大丈夫です。熊手でほっくり返したサッチがこんもりとした状態に。これを手でとってゴミ袋へ。ノシバには可愛そうなことをしていると感じたけど,この先,元気に育つための荒療治。
サッチングによる芝生の管理
訓練
サッチングの作業そのものは簡単です。迷うとすればどれぐらいサッチングするかでしょう。ノシバなら表土が見える程に削って下さい。
昨年のサッチングを踏まえ効率化をあげるべくチャレンジした芝焼きは火を扱います。火傷をしないよう注意事項を身につけましょう。
指示と監督
家族でサッチングするなら,特に芝焼きで火を扱うなら注意が必要です。ジョウロで水を用意する。火傷や火事を防ぐためにも不慣れな人にやらせないと誓いましょう。
懸念と解決
何度も繰り返しますが火を扱う場合には自己責任でお願いします。火傷や火事を防ぐため水の準備を忘れずに。
本日のらずもねフィーリング
- いかがでしたか?
- サッチングの必要性に疑問を感じながら初体験でしたが,サッチングすると生長の違いがよくわかります。
- 日照,水はけなどの生育環境の違いはあるでしょうけど,古い葉や茎を取り除くサッチングは芝生を健康な状態で維持するために必須の作業です。
- あわせて連日のサッチングで芝生のエアリー度は50%に上昇もご覧ください。