今まで山形へ出かける際の「通過点」でしかなかった笹谷峠で楽しんだハイキングのことを記録しておきます。 ある日,所要のため山形に向かった時のことです。高速道路代を節約しようと笹谷峠(下道)を通ったことがありまして。峠を越えるクネクネした道には骨が折れましたが,山形・宮城の県境付近から登山者と思われる人たちと駐車場があることを発見。この時から「いつかは歩きたい」と考えていた笹谷峠を軽く歩いてきました。
1⃣仙台から約1.5時間で行ける笹谷峠
笹谷峠についての説明は,おそらく不要と思います。 山形自動車道を走ると笹谷トンネル内で山形と宮城の県境を越えますよね。アレですよ。アレ。 仙台から山形に向けて286号線を進むと,左手に笹谷ICを見たあたりから道幅が一気に細くなります。ここからが急坂,クネクネの道。笹谷トンネルの上に回り込むように286号線を進みます。 (上の地図で拡大すると雰囲気がわかると思います)
仙台から約1.5時間
上の地図表示にもあるとおり,仙台からは約1.5時間で笹谷峠に到着します。 以下に貼っている写真のとおり,笹谷峠の駐車場に車を止めてからちょっと登っただけで,開けた景色が見れます。わたしクラスのビギナー登山者には,体力的に追い込むこともなく山からの景色を楽しむことができました。
2⃣入山わずか30分で見られる山形側の眺望
さて,笹谷峠駐車場から登る山を見上げます。 上写真ではわかりにくいですが,この斜面に登山道があります。どの山をたいてい同じですが,斜面をジグザグに登っていくようになります。
体力の違いによって所要時間は前後しますけど,駐車場を発って山に入ると間もなく(わたしの場合,10分程度)でこんな景色になります。着実に高度を上げているのが実感できるので楽しくなってきます。
さらに5~10分程度進むと高度が上がり,山形側(西側)の眺望が開けてきます。
入山30分での景色
多少,息はあがりますけど体力的な消耗を感じない段階でこの景色が見れます。 東北全域の南北の「アクセス(道路)」と「東西のアクセス(道路)」を比べると,東西のアクセスには難がある。おそらくその理由は絶対に奥羽山脈にある。奥羽山脈を東西に横断する道路をつなぐのは難工事であっただろうし,困難を乗り越えてつなげられた道路が東日本大震災で被害をうけた太平洋側のわたしたちを救ってくれたのだと思う。くねくね波打つ山形自動車道を見ながら,こんなことを感じていました。
暑い暑いといわれる山形市内を宮城側から山越に見ると,その盆地っぷりがよくわかる。ちなみにここまで入山から30分くらい。小学生の子ども達もへこたれず順調に登れる範囲です。
3⃣入山わずか1時間で見られる宮城側の眺望
山形側の眺望を楽しんだ後,途中,小さな花を楽しみながらマイペースで歩みを進めます。 リンドウでしょうか?
アザミ?
??? 謎の花に興味がわきます。
入山から約1時間。最初のピークに到着です。
最初のピーク
この場所は芝生が生えていて,広いとはいいがたいですが下写真の眺望を楽しむことができます。 一服するにはもってこいの場所です。
宮城側の眺望
最初のピークあたりからは登山道が先ほどまでとは反対の東向きになるので,宮城側の眺望が開けます。シェルコム仙台も見えましたよ。
ちなみに,笹谷峠を歩いた理由には,いつもどおり「雑木の庭づくりに生かせる何かを得たい」ということがありました。しかし,この日歩いたルート上には広葉樹が非常に少なく,ひらめきやインスピレーションがわくようなところはありませんでした。
この日,理想としては神室岳まで登る予定でしたが,残念なことに家を出発するのが遅れたことから,この笹に覆われた道を拝んで下山することにしました。登山者の力量・技量によっては,まったく物足りない山行かもしれません。けど,わが家のようなビギナーが「その気分」を味わうには十分な場所でした。何より仙台から近いのがいい。次は神室岳まで登るぞ。