これまで,庭に植える木を選ぶためにいろんなところを歩いてみました。どこを歩いても少なからず得られるものはあるんだけれど,お目当ての木に遭遇できない,遭遇できていたも何の木なのかわからない,って経験が何度かあります。その点,仙台市野草園では,木や下草に添えられた表示によって,その場で樹種と特徴がわかります。
仙台市野草園を推すワケ
仙台市野草園
仙台市太白区にある野草園。大念寺山の電波塔の下にありますよね。
- 仙台市野草園ホームページ
- http://www.sendai-park.or.jp/web/info/yasouen/index.html
- スタッフブログ
- http://blog.livedoor.jp/skrk2-yasouen/
野草園を推すワケ1⃣:樹種が豊富
野草園に行ったあと,どれくらいの種類があるのか調べてみたら,草本500種・木本370種とのこと(wikipediaより)。ちなみに「草本(そうほん)」,「木本(もくほん)」は,ふつうに言う草,木のことです。
野草園を推すワケ2⃣:その場で樹種と特徴がわかる
上写真の雑木。枝,葉の形がよく,そしてまた紅葉時期の色もよい。この雰囲気のいい木。名前はなんだろう?,仙台でも育つのか?,ムシはつくのか?,花は咲くのか?などなど,庭に植える木を選ぼうと考えはじめると,たくさんの疑問がわいてくる。
その点,野草園は上写真の表示があるので,その場で樹種と特徴がわかる。実物を見て納得できる。庭に植える木を選びたい方へ仙台市野草園を推す最大の理由がコレです。 庭木を図鑑で調べれば好みの樹種をしぼりこんでいけるけど,経験上,最後は「実物を見てみたい」ということになる場合が多い。
シダを中心とした下草にも,上写真のとおり丁寧に表示があるからわかりやすい。 まぁ,草本500種・木本370種の全てに表示があるかはわからないけど,散策路から見える主要な木,下草にはたいてい表示がある。庭に植える木を選びたい方には参考になること間違いなし。
野草園を推すワケ3⃣:嫌でも仙台の気候風土に適合する樹種がわかる
仙台市の木はケヤキです。定禅寺通りをはじめ,多くの場所でケヤキを見ることができるので,仙台の気候風土はケヤキに適している,と言っていいでしょう。 園内の木々は,ケヤキと同じように間違いなく仙台の気候風土に適している。適しているからこそ,こうして健康に育っている。
例えば図鑑やネットで調べると,「適地」として「東北以西」とか「南東北」とか,言葉の指す範囲が広すぎてわからない表記をしている場合がある。調べている側は「仙台で大丈夫なんでしょうか?」の解を探している。「東北以西」とか「南東北」でもわからないではないが,より明確な答えが欲しい。 その点,野草園を一度歩いてみれば,嫌でも仙台の気候風土に適合する樹種がわかります。
秋に紅葉した木々の葉。私たちに秋の訪れ,冬の訪れを教えてくれます。 仙台に適した樹種を選べば,こうした四季の変化を自宅で味わうことができますね。
強く惹かれた木:アカシデ
さて,野草園には上写真の大木がありました。実はこれ,アカシデなんです。 きっと図鑑や通販で見られる写真からは連想できないゴツゴツした,また長い歴史が刻まれたことを想像させるたくましさがあります。 大好きなアカシデは庭に2本植えてあります。この先,しなやかな,繊細な枝ぶりを維持しようと考えています。仮に,剪定等の管理を怠ればこんな巨木になるんでしょうか。
庭木の管理に限って言えば,上写真のアカシデは反面教師のように剪定の必要性を説いてくれているように感じられ,なぜか強く惹かれてしまいました。
ちなみに,これはマムシグサ(のようです)。緑の多い園内の中で際立った色なので思わずカメラを向けてしまいました。有毒とのことなので触らないようにしましょう(触らなくてよかった・汗)。
強く惹かれた木:ダンコウバイ
強く惹かれた木をもう一つ。ダンコウバイです。 紅葉の今,周囲の木々を背景にひと際「黄色」で主張していたのがダンコウバイです。わが家では「紅葉した時の黄色」と「葉のカタチ」でダンコウバイを選びました。今年植えたダンコウバイは,葉が丸まってしまい上写真のような大きな葉にはなりませんでした。そのため,紅葉も今一つ楽しめません。来年に期待です。
まとめ
庭に植える木を選びたい方は,野草園がおすすめです。 図鑑で,ネットで調べた情報をもとに野草園を訪れ,そしてまた植えたい木を実物で確認できたなら,それは選ぶうえでの安心感につながります。きっと,あなたに,あなたの庭にピッタリの庭木を選ぶヒントがあるはずです。